RED ROOM

レッドルーム

 

「RED ROOM」は、数ヶ月おきに、二日間限定で、1929年建造のYCCヨコハマ創造都市センターの石造エントランス部分に「赤い部屋」が現れ、開催されるアート・ラウンジです。 「RED ROOM」という名前が表すように、照明やインテリアなどのすべてが「レッド」をテーマに構成され、バーカウンターからは酒類を含むドリンク(有料)も提供されます。「RED ROOM」を形作る照明や赤い部屋そのものは、毎年横浜で開催されているスマートイルミネーションにおける光の作品で知られるアーティスト髙橋匡太・川口怜子が制作したアート作品であり、歴史的建築、アート、音楽、パフォーマンスなどが融合したラウンジ・イベントです。

 

YCCの建物は、横浜が壊滅的な打撃を受けた関東大震災から6年後の1929年に、国立第一銀行横浜支店として建設されました。第二次世界大戦中、大空襲により、横浜は再び壊滅的な打撃を受けますが、その空襲にも耐え、残った建物です。終戦直後、横浜市中区の7割がアメリカ進駐軍に接収されていた時代には、この建物が進駐軍のキャバレーとして使用されていた記録も残っています。そして、この「RED ROOM」は、1929年に建造された、そのままの形で残されているYCCの歴史的な石造エントランス部分で開催します。

 

「RED ROOM」は、アート・ラウンジであることに加え、YCCのこの建物が経験してきた横浜の歴史を、より身近に感じていただける機会として実施するものです。横浜の先人が残してくれたこの歴史的建造物に敬意を払いながら、今を生きる我々が、我々の時代感覚で、この建物を活用し、未来へと繋げていくことが、我々に与えられた義務とも感じて実施するものです。

 

しかしながら「RED ROOM」は、普段目にすることのない芸術に触れることのできる場として、また出会うことのない人々と出会える気軽な場として実施するものであり、堅苦しく、難しい会話をするための場ではありません。芸術に興味がある方でもない方でも、歴史に興味がある方でもない方でも、どなたでも気軽に楽しんでいただける場となることを目指しています。

 

数か月に一度だけ、幻のように現れる「赤い部屋」へ、ふらっと、気軽にお越しください。「赤い部屋」で皆様にお会いできるのを、楽しみにしております。

 

YCC ヨコハマ創造都市センター

 

主催:YCC ヨコハマ創造都市センター(特定非営利活動法人 YCC)
後援:横浜市文化観光局

企画:長田哲征(YCC / offsociety inc.
コーディネーション:長田哲征 / 足立篤史(YCC
ラウンジ・オペレーション: 園山佳世(café Omnibus

協力:水嶋裕一 (studio dog tart)

 

 

 Red Room
RED ROOM #2  - Photo: Hajime Kato

 

Red Room
RED ROOM #2  - Photo: Hajime Kato

 

RedRoom

 RED ROOM AREA

PAST

開催風景

PAST

過去のRED ROOM

RED ROOMに関する最新情報は、YCCのFACEBOOK、Twitterをご確認ください。

ARTWORK

アートワーク

 

 

 

「RED ROOM」を形作る建物外観のライトアップ、そして、室内照明やアンティーク家具などから構成される赤い部屋そのものは、毎年横浜で開催されているスマートイルミネーションでの作品などで知られるアーティスト髙橋匡太・川口怜子が制作したアート作品です。「RED ROOM」は、単に眺めるだけの作品として存在しているのではなく、自身が「赤い部屋」という空間に入ることのできる体験型の作品であると同時に、パフォーマンスや音楽などの芸術が行われる、またお酒を飲みながら芸術や人々との会話を楽しめるなど、さまざまな活動のためのプラットフォームでもあります。

ARTIST

アーティスト

 

髙橋匡太 + 川口怜子
Kyota Takahashi + Reiko Kawaguchi

 

Artist's Website http://www.kyota.jp 
 

takahashikawaguchi

 

髙橋匡太

1970年京都生まれ。1995年京都市芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動を行っている。東京駅100周年記念ライトアップ、京都・二条城、十和田市現代美術館、など大規模な建築物のライティングプロジェクトは、ダイナミックで造形的な映像と光の作品を創り出す。多くの人とともに作る「夢のたねプロジェクト」、「ひかりの実」、「ひかりの花畑」、「Glow with City Project」など大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がけている。1995年キリンコンテンポラリーアワード'95最優秀作品賞、2005年京都府美術工芸新鋭選抜展2005最優秀賞、五島記念文化賞美術新人賞、グッドデザインアワード2005 (環境デザイン部門)、2008年京都府文化賞奨励賞、2010年京都市芸術新人賞、DSA日本空間デザイン賞2015優秀賞、などを受賞。

 

川口怜子

京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形工学専攻修士課程修了。2001年より美術家・髙橋匡太のアートワークに参加。現在、同作家の作品制作における空間設計・色彩設計・演出助手など照明に関わる部分を担当。ソロワークとして、「forest; snow」(金津創作の森10周年記念ライトアップ、2006年)、「Emitting Scratch 」(徳島LEDアートフェスティバル、2013年)を制作・発表。

SCHEDULE

スケジュール

RED ROOM #3

 

2018.5.11 fri 19:00 - 23:00
2018.5.12 sat 19:00 - 23:00

 

アートワーク :髙橋 匡太+川口 怜子
マダム・レッド:フランソワ・アルデンテ
レッド・ガール:チャンジャ・セモリナ
ポセイドン:辻本佳
時空を旅する音楽家: LaLa - 山中透
ドラマトゥルグ:出口 雨(デグチアメ)
コスチューム:南野 詩恵(Shie Minamino)
貝制作:水嶋裕一(studio dog tart)

 

 

第三回目となる 「RED ROOM #3」は、2018年5月11日(金)・12日(土) 19:00~23:00に開催します。髙橋匡太+川口怜子による建物ライトアップ・「赤い部屋」のアートワーク、「マダム・レッド」と「レッド・ガール」の2名のドラァグ・クイーンによるパフォーマンス、時空を旅する音楽家:LaLa(山中透)によるDJプレイ、エッセイスト:出口雨によるスクリプトなどに加え、【貝】と辻本佳による【ポセイドン】が新たに加わり、京都と横浜の水辺が紡ぐ、新たな物語が始まります。後述の物語、お時間ある時に、ご一読いただき、謎な方向へと突き進む、RED ROOMをお楽しみいただければ幸いです。

 

「マダム・レッド」「レッド・ガール」、そして「ポセイドン」による【Poseidonと海の不思議】の物語をテーマとしたパフォーマンスを予定しております。この日にしか見ることのできない「RED ROOM」に是非、お越しください。

 

皆さまと、再び「赤い部屋」でお会いできることを楽しみにしております。

 

 

日時(2日間開催):
2018年5月11日(金)19時-23時
2018年5月12日(土)19時-23時
会場:YCC ヨコハマ創造都市センター 1929年石造エントランス(1階)
住所:〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1 YCC ヨコハマ創造都市センター
アクセス:みなとみらい線 馬車道駅1b出口すぐ/JR・市営地下鉄線 桜木町駅 徒歩5分、関内駅 徒歩7分
お問合せ:YCC ヨコハマ創造都市センター

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RED ROOMについて
ABOUT RED ROOM

 

・予約等は必要ありません。飲食店同様に通りがかかりの方もお入りいただけます。フラっとお越しください。

・チャージはございませんが、入場された方は、必ずドリンク1杯オーダーをお願いしております。

・ドリンク 1000円~(予定)。カクテル・ワイン・ビール・ソフトドリンクなど。フードはおつまみ(スナック等)のみとなります。

 

RED ROOM

RED ROOM #1 - Photo: Mito Murakami

STORY

物語

 

【Poseidonと海の不思議】

 

京都を流れるふたつの川(あるいは深泥池)には、太古から人魚が棲んでいました。しかし、人々は、人魚が平穏に生きることを願い、気の遠くなるような長い年月、その存在を隠して続けてきました。伝説は沈黙そのものとなり、水辺の人々の間には、さまざまな暗喩に形を変え、人魚にまつわる物語が今も残っているといわれています。Madam Redは、自らの形を持たない想像の化身です。沈黙の物語に潜む人魚もまた、Madam Redにまつわる綺譚のひとつです。京都の人魚は、川の流れに身をあずけて海へ漂うことがあるといいます。卯の花の薫る初夏なら、あるときは砂浜に、岩礁に、海のぬくもりに誘われ、おだやかな波と戯れる人魚の姿を見ることができるかもしれません。月の暗い夜ならば、横浜の街に溶け出すRed Roomの灯りの下にも、その影をみとめる瞬間があるかもしれません。今宵、Red Roomは、海の不思議を語ります。水の精 Red Girlとともに林や街を抜け、広大な海でPoseidonと出会うMadam Redの物語です。

 

スクリプト:出口雨

 

 

RED ROOM

PERFORMANCE

パフォーマンス

PERFORMANCE

パフォーマンス

 

フランソワ・アルデンテ
Fransoir Al Dente

(Drag-Queen、Performer)

 

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Photo:Kazuma Makino

1990年代半ば、姉マルゲリータ・アルデンテとともに“ブルーデーガールズ”でクラブデビュー。後にソロとなる。前衛色の濃いアンダーグラウンドなショーやメタル調のハードなステージングアクトから、いわゆるディーヴァ系の華やかな王道レビューまでそのスキルは幅広く、また、ジェンダーの枠にとらわれず男女両方の性を演じることができる、数少ないマルチパフォーマー。国内外の現代美術およびコンテンポラリーアートとの結び付きも強く、その方面でも精力的に活動している。横浜では、「スマートイルミネーション横浜2015」のたてもののおしばい「塔(クイーン)は歌う」で初舞台。現在、京都を拠点に、GODA企画[フランソワ・アルデンテの変身ワークショップ」や、来年1月の初演出作品など。美醜にとらわれず従来の型にはまらないそのメイクアップ技法、身長約190cmの美脚に一部の人々から熱い支持を得ている。

 

 

チャンジャ・セモリナ
Chanja Semolina

(Drag-Queen)

 

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Photo:Kazuma Makino

2016年デビュー。アルデンテ家のあとを追う身長約2メートルの美女。未知数を最大限に秘めた大型新人(かもしれない)。コンテンポラリーアートの周辺では、アーティストを支える技術者、デザイナーとしても定評がある。

 

 

 

Poseidon - 辻本佳
Poseidon - Kei Tsujimoto

(振付家、ダンサー、俳優)

 

1985年生。 三重大学生物資源学部卒業。2009年渡仏し、CCNC/BN、Company FATTOUMI LAMOULEUX「Just to dance」に参加。2013年より、柔道をベースとした身体操法についての研究を始める。故郷である紀州熊野にてフィールドワークを行い、採集した自然物、音、写真、身体感覚から、『Field Pray』と題して『#1どうすれば美しい運動が生まれるのか。』『♯2擬態と遡行』、を発表する。2016年やなぎみわ演出『日輪の翼』、あごうさとし演出『Pure Nation』に出演し、俳優としての活動を始める。

MUSIC & SCRIPT

音楽・スクリプト

 

ララ - 山中透
LaLa - Toru Yamanaka

(DJ、作曲家、レコーディング・エンジニア、プロデューサー)
 
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学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumb type」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989年よりクラブイベント「DIAMONDS ARE FOREVER」をシモーヌ深雪、故グローリアスと共にプロデュース。大阪、東京、名古屋、札幌、博多、新潟、仙台、N.Y.、マドリード、シドニー、パリ、ベルリンなど、世界各地のクラブで開催する。様々な分野の人々とも積極的にコラボレーションを行い、また勢力的にワークショップもこなす。近年の主な音楽監督の履歴としては、アジアを代表する演出家オン・ケンセンのカンパニー「シアターワークス」を軸に、BuBu、Monochrome Circus、じゅんじゅんScience、MuDAなど、アートからダンス/パフォーマンスまで多岐に渡る。自身で立ち上げたfoil-recordsの作品として、CD+DVDアルバム「flo+out(2007年)」、舞台音楽のリミックス作品集「Sextant(2012年)」などがある。
 

 

出口雨
Ame Deguchi

(エッセイスト)

 
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夏目漱石「夢十夜」や内田百間「東京物語」をこよなく愛している。そこにない空間や失われた時間に興味がある。過去のアーティスト活動から時をおいて、近年、文字によるクリエイションに目覚め、エッセイやパフォーマンス作品の脚本も手がけている。

Access

アクセス

 

 

 

YCC ヨコハマ創造都市センター
〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1 

 

アクセス
■みなとみらい線 馬車道駅 1b出口
(野毛・桜木町口・アイランドタワー連絡口直結)
■JR・市営地下鉄線 桜木町駅 徒歩5分
■JR・市営地下鉄線 関内駅 徒歩7分