STORY
物語
アートワーク:髙橋匡太・川口怜子
パフォーマンス:
・マダム・レッド:フランソワ・アルデンテ
・レッド・ガール:チャンジャ・セモリナ
・ポセイドン:辻本佳
・謎の掃除婦:コニョスナッチ・ズボビンスカヤ(砂山典子)
・貝柱:合田有紀
・船長:キョウタ
・フジツボ:出口雨
時空を旅する音楽家: LaLa(山中透)
ドラマトゥルグ:出口雨
コスチュームデザイン:南野詩恵
舞台監督:山本アキヒサ
オペレーション:村上美都
ブレシングフラワー(作品):チェ・ジョンファ *Special Thanks
貝(舞台装置)製作:水嶋裕一(studio dog tart)*Special Thanks
YCC ヨコハマ創造都市センターでは、2019年6月28日(金)・29日(土)2日間、「RED ROOM “Bon Voyage!”」を開催します。
過去4回に渡り、夜の横浜に幻のように出現し、開催してまいりました「RED ROOM」は、今回が最終回となります。旅立つ者へ贈られる“Bon Voyage!”という名前を冠した「RED ROOM “Bon Voyage!”」では、1929年建造の石造エントランスに加え、1階ホール全域を使用し、開催時間全体を通して、空間・パフォーマンス・音楽が融合した「ひとつの作品」として展開されます。髙橋匡太・川口怜子による光と空間、フランソワ・アルデンテ(前田英一)、チャンジャ・セモリナ、コニョスナッチ・ズボビンスカヤ (砂山典子)、辻本佳、合田有紀等5名のパフォーマーによるパフォーマンス、LaLa(山中透)による音楽、出口雨(松尾恵)によるスクリプトなど、過去最大規模の「RED ROOM “Bon Voyage!”」にご期待ください。
最終章となる「RED ROOM “Bon Voyage!”」で、みなさまとお会いできることを楽しみにしております。
開催概要:
2019年6月28日(金)19:00~23:00
2019年6月29日(土)19:00~23:00
会場:YCC ヨコハマ創造都市センター 1階
入場チケット:前売り券 3,000円、当日券3,500円
※チケットは1日間のみ有効、前売り・当日ともにワンドリンク付き(途中入退場可)
※お客様都合での購入したチケットのキャンセルおよび払い戻しはできませんのでご了承ください。
チケット購入はこちらをご覧ください
主催:YCC ヨコハマ創造都市センター(特定非営利活動法人 YCC)
協賛:カラーキネティクス・ジャパン株式会社 / 株式会社サンテクニカル
後援:横浜市文化観光局
企画:長田哲征(YCC / offsociety)
コーディネーション:長田哲征 / 足立篤史(YCC) / 岩澤夏帆(YCC)/下司悠太(offsociety)
ラウンジ・オペレーション: 園山佳世(café OMNIBUS)
RED ROOM #4 - Photo: Hajime Kato
RED ROOM #4 - Photo: Hajime Kato
RED ROOM "Bon Voyage!"
開催概要:
2019年6月28日(金)19:00~23:00
2019年6月29日(土)19:00~23:00
会場:YCC ヨコハマ創造都市センター 1階
入場チケット:前売り券 3,000円、当日券3,500円
※チケットは1日間のみ有効、前売り・当日ともにワンドリンク付き ※RED ROOMに関するインフォメーション・注意事項をご確認のうえ、ご購入ください。 ※お客様都合での購入したチケットのキャンセルおよび払い戻しはできませんのでご了承ください。 |
前売りチケット購入
「RED ROOM "Bon Voyage!"」の前売りチケットは、Peatixにて販売しています。以下のボタンよりPeatixのサイトに移動し、ご購入ください。
【チケット・座席について】
・当日券は、開催当日に会場での販売のみとなります。当日券は数に限りがあるため、完売した場合は、販売を締め切る場合もございます。入場ご希望の方は、事前に前売り券をご購入されることをお勧めいたします。
・開催中(19:00 - 23:00)の入退場は自由ですが、2日間に渡る「RED ROOM “Bon Voyage!”」全体をひとつの作品として開催する予定です。最終章となるRED ROOMを存分に楽しまれたい方は、2日間に渡りご来場いただき、楽しんでいただくことをお勧めいたします。もちろん、いずれか1日のみでも十分お楽しみいただけます。
・指定席はございません。すべて立見席もしくは自由席となっています。当日、来場されてからお好きな場所でパフォーマンス等ご覧ください。
・前売り券、当日券ともに、ワンドリンク付きとなっています。2杯目以降のドリンクは、有料にてお買い求めください。バーカウンターでは、RED ROOM オリジナルカクテル・ワイン・ビール・ソフトドリンク・フード(スナック等)を販売いたします。
【注意事項・お願い】
・スマホ・カメラ等で視界が遮られ、後ろのお客様がパフォーマンスを見にくくなることを防ぐ目的で、パフォーマンス中のスマホ・カメラ等での撮影はお断りしております。一方で、パフォーマンス終了後に、お客さまとパフォーマーが一緒に撮影できるフォトセッションの時間を設けさせていただきますので、その際に撮影等お楽しみいただければ幸いです。
・RED ROOM内での、未成年のお客様への酒類販売・提供は、堅くお断りしております。
・大変申し訳ございませんが、小学生以下のお子さま及びペット同伴の入場はお断りしております。
・ドリンク・フードの持ち込みは堅くお断りしております。
・施設内、施設外周ともに火器厳禁・禁煙です。
・会場内にクローク・コインロッカーはございません。荷物等の保管は各自で行ってくださるようお願い致します。会場内・外で発生した盗難等について、主催者・出演者および事務局は一切責任を負いません。
・泥酔・暴言等、運営者が適切でないと判断した場合は、入場をお断りする場合がございますので、ご了承ください。
第1夜《プロローグ、第1幕、第2幕、第3幕、第1夜のエピローグ》
第2夜《第2夜のプロローグ、第4幕、第5幕、第6幕、エピローグ》
ねじれた時間と空間が押し出されるとき、RED ROOM は現れる。
音楽家は長い航海からまだ帰ってこない。もう海の藻屑だと言う人もいれば、ある港で出会ったと言う人もいる。誰にもわからないその帰りを、RED ROOMの女主人マダムレッドは待っている。かたわらにレッドガールが寄り添っている。
けれども、ふたりの間柄を知る人はいない。本当は、マダムレッドと音楽家の過去を知る人だっていない。RED ROOMには、ただ海の記憶だけがざわついていて、ときおり海の生き物や伝説を連れてくるのだった。
初夏のある日、日没とともに再びRED ROOMが現れた。バルコニーでは、今宵もマダムレッドが歌っている。いつもと違う、どことなく悲しく、けれど、皆が聴き入る美しく懐かしい歌だ。彼女の眼下には、大きな赤いハスが花弁を広げたり閉じたりしている。ここはすでに水の上。幻の海の上。
船出の歌だ。マダムレッドの歌は、いつしか皆をRED ROOMの本当の姿へと導く。初めてすべてを見せるそこは、本当は、大きな柱と高い天井のボールルームをそなえた豪華客船なのだった。マダムレッドが佇むのはその舳先。
RED ROOM号は、時間と空間の裂け目を漂流してきた。だから世にも不思議な人々が乗り合わせている。気の遠くなる長い時を、幻の赤い光に包まれて生き続けてきた。ここが今、この世かあの世かもよくわからないまま、船客は、気ままに現れては消え、景気の良かった時代、平和だった時代、大切な嘘なら許した時代、を行ったり来たり、音楽やダンスにうっとりとしている。気がつけばお酒の瓶はどんどん空になり、船員も船客も不思議な生き物も区別なく、踊らない者などいない。カクテルやワインの美しい色だけがそこにある確かなものに見えてくる。
この船が海図も無しにどこへ向かうのか誰も知らない、けれども、行く末を案ずる者はいない。すれ違ったり、目配せしたり、ささやきあったり、船の中は、興奮や期待に満ちている。
霧のかなたへ、RED ROOM号の出航時間は近い。
スクリプト:出口雨
RED ROOM "Bon Voyage!"では、2夜に渡り物語が展開し、それぞれの夜で異なるパフォーマンスが展開される予定です。なお、タイムスケジュールは当日の状況により前後いたしますのでご了承ください。また、以下に記載されるパフォーマンス以外にもサプライズ・パフォーマンスが予定されています。
19:00〜19:10 プロローグ「美しくも不安な船出」
19:30〜20:00 第1幕「豪華客船すがたを現す」
21:00〜21:30 第2幕「海の生きものたちとディスコパーティー」
22:00〜22:40 第3幕「出港間近」
22:40〜23:00 第1夜のエピローグ「そして船は行く、のか。」
19:00〜19:10 第2夜のプロローグ「美しくも不安な航路」
19:30〜20:00 第4幕「思い出」
21:00〜21:30 第5幕「ざわめく船内」
22:00〜22:40 第6幕「水先案内人たち」
22:40〜23:00 エピローグ「Bon Voyage!」
YCC ヨコハマ創造都市センターとしている旧第一銀行横浜支店は、2019年の今年、建造から90周年を迎えます。第二次世界大戦中、大空襲により、横浜は壊滅的な打撃を受けますが、その空襲にも耐え、残った建物です。終戦直後、横浜市中区の7割がアメリカ進駐軍に接収されていた時代には、この建物が進駐軍のキャバレーとして使用されていた記録も残っています。
「RED ROOM」は、この建物が経験してきた横浜の歴史をより身近に感じていただける機会を提供すると同時に、横浜の先人が残してくれたこの歴史的建築に敬意を払いながら、今を生きる我々が、現代の時代感覚で、この建物を活用し、未来へと繋げていくことを目的に実施するものです。
夜の横浜に、幻のように現れる「赤い部屋」で、皆様にお会いできるのを、楽しみにしております。
RED ROOM #2 - Photo: Mito Murakami
RED ROOM #4 - Photo: Hajime Kato
RED ROOM #4 - Photo: Hajime Kato
「RED ROOM」を形作る建物外観のライトアップ、そして、室内照明やアンティーク家具などから構成される赤い部屋そのものは、毎年横浜で開催されているスマートイルミネーションでの作品などで知られるアーティスト髙橋匡太・川口怜子が制作したアート作品です。「RED ROOM」は、単に眺めるだけの作品として存在しているのではなく、自身が「赤い部屋」という空間に入ることのできる体験型の作品であると同時に、パフォーマンスや音楽などの芸術が行われる、またお酒を飲みながら芸術や人々との会話を楽しめるなど、さまざまな活動のためのプラットフォームでもあります。
Artist's Website http://www.kyota.jp
Photo:Hajime Kato
髙橋匡太
1970年京都生まれ。1995年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動を行っている。東京駅100周年記念ライトアップ、京都・二条城、十和田市現代美術館、など大規模な建築物のライティングプロジェクトは、ダイナミックで造形的な映像と光の作品を創り出す。多くの人とともに作る「夢のたねプロジェクト」、「ひかりの実」、「ひかりの花畑」、「Glow with City Project」など大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がけている。1995年キリンコンテンポラリーアワード'95最優秀作品賞、2005年京都府美術工芸新鋭選抜展2005最優秀賞、五島記念文化賞美術新人賞、グッドデザインアワード2005 (環境デザイン部門)、2008年京都府文化賞奨励賞、2010年京都市芸術新人賞、DSA日本空間デザイン賞2015優秀賞、日本照明学会照明普賞2017、照明デザイン賞2018審査員特別賞、AACA賞30周年記念美術工芸賞などを受賞。
川口怜子
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形工学専攻修士課程修了。2001年より美術家・髙橋匡太のアートワークに参加。現在、同作家の作品制作における空間設計・色彩設計・演出助手など照明に関わる部分を担当。ソロワークとして、「forest; snow」(金津創作の森10周年記念ライトアップ、2006年)、「Emitting Scratch 」(徳島LEDアートフェスティバル、2013年)を制作・発表。
(Drag-Queen、Performer)
Photo:Mito Murakami
1990年代半ば、姉マルゲリータ・アルデンテとともに“ブルーデーガールズ”でクラブデビュー。後にソロとなる。前衛色の濃いアンダーグラウンドなショーやメタル調のハードなステージングアクトから、いわゆるディーヴァ系の華やかな王道レビューまでそのスキルは幅広く、また、ジェンダーの枠にとらわれず男女両方の性を演じることができる、数少ないマルチパフォーマー。国内外の現代美術およびコンテンポラリーアートとの結び付きも強く、その方面でも精力的に活動している。横浜では、「スマートイルミネーション横浜2015」のたてもののおしばい「塔(クイーン)は歌う」で初舞台。現在、京都を拠点に、GODA企画[フランソワ・アルデンテの変身ワークショップ」や、来年1月の初演出作品など。美醜にとらわれず従来の型にはまらないそのメイクアップ技法、身長約190cmの美脚に一部の人々から熱い支持を得ている。
(Drag-Queen)
Photo:Hajime Kato
2016年デビュー。アルデンテ家のあとを追う身長約2メートルの美女。未知数を最大限に秘めた大型新人(かもしれない)。コンテンポラリーアートの周辺では、アーティストを支える技術者、デザイナーとしても定評がある。
(砂山典子/パフォーマンス・アーティスト、踊り子)
Photo:Hajime Kato
愛称は、スナッチ。
挑発的な女形。国内外の夜間営業の社交場で活動。近年は、バーレスクイベントに頻繁に出没。風刺とユーモアを効かせたショウに定評がある。砂山典子名義では、黒沢美香 & ダンサーズを経て、アーティストグループ「ダムタイプ」のメンバーとして90年から20年間のパフォーマンス作品を共同制作。ソロワーク代表作にライブ・インスタレーション「むせかえる世界」がある。
(振付家、ダンサー、俳優)
Photo:Hajime Kato
1985年生まれ。 三重大学生物資源学部卒業。2009年渡仏し、CCNC/BN、Company FATTOUMI LAMOULEUX「Just to dance」に参加。2013年より、柔道をベースとした身体操法についての研究を始める。故郷である紀州熊野にてフィールドワークを行い、採集した自然物、音、写真、身体感覚から、「Field Pray」と題して「#1どうすれば美しい運動が生まれるのか。」「♯2擬態と遡行」を発表する。2016年やなぎみわ演出「日輪の翼」、あごうさとし演出「Pure Nation」に出演し、俳優としての活動を始める。
(ダンサー)
2007年-2017年Monochrome Circusに所属。チョン・ヨンドゥ(韓)、ミカエル・モーリッセン(独)など国内外問わず多くの作品に参加。2015年「ゴーダ企画」 立ち上げ。パフォーミングアートにまつわる様々なワークショッ プ、イベント、公演等企画し、「踊り」と「場作り」を並行して行っている。エレクトロ/ネオソウルデュオ BUNGALOW「A little more」 MV / 監督:Chris Rudz(蘭)、ビデオダンス Botchan Retreat / 監督:Nathan Smith,Max Pollard(豪)に出演。2018年京都芸術センターAIR プログラムによりQuartieramHafen(独/ケルン) にて「FEAR」 を発表。
(DJ、作曲家、レコーディング・エンジニア、プロデューサー)
Photo:Hajime Kato
学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumb type」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989年よりクラブイベント「DIAMONDS ARE FOREVER」をシモーヌ深雪、故グローリアスと共にプロデュース。大阪、東京、名古屋、札幌、博多、新潟、仙台、N.Y.、マドリード、シドニー、パリ、ベルリンなど、世界各地のクラブで開催する。様々な分野の人々とも積極的にコラボレーションを行い、また勢力的にワークショップもこなす。近年の主な音楽監督の履歴としては、アジアを代表する演出家オン・ケンセンのカンパニー「シアターワークス」を軸に、BuBu、Monochrome Circus、じゅんじゅんScience、MuDAなど、アートからダンス/パフォーマンスまで多岐に渡る。自身で立ち上げたfoil-recordsの作品として、CD+DVDアルバム「flo+out(2007年)」、舞台音楽のリミックス作品集「Sextant(2012年)」などがある。
(松尾恵/エッセイスト)
Photo:Hajime Kato
夏目漱石「夢十夜」や内田百間「東京日記」をこよなく愛している。そこにない空間や失われた時間に興味がある。過去のアーティスト活動から時をおいて、近年、文字によるクリエイションに目覚め、エッセイやパフォーマンス作品の脚本も手がけている。
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