「RED ROOM」は、二ヶ月に一度、二日間限定で、1929年建造のYCCヨコハマ創造都市センターの石造エントランス部分に「赤い部屋」が現れ、開催されるアート・ラウンジです。 「RED ROOM」という名前が表すように、照明やインテリアなどのすべてが「レッド」をテーマに構成され、バーカウンターからは酒類を含むドリンク(有料)も提供されます。「RED ROOM」を形作る照明や赤い部屋そのものは、毎年横浜で開催されているスマートイルミネーションにおける光の作品で知られるアーティスト髙橋匡太・川口怜子が制作したアート作品であり、歴史的建築、アート、音楽、パフォーマンスなどが融合したラウンジ・イベントとして、2017年7月28日(金)・29日(土)を皮切りに、以降二ヶ月に一度のペースで継続的に開催します。
YCCの建物は、関東大震災の6年後となる1929年に、国立第一銀行横浜支店として建設されました。第二次世界大戦中、大空襲により、横浜は再び壊滅的な打撃を受けますが、その空襲にも耐え、残った建物です。終戦直後、横浜市中区の7割がアメリカ進駐軍に接収されていた時代には、この建物が進駐軍のキャバレーとして使用されていた記録も残っています。そして、この「RED ROOM」は、1929年に建造された、そのままの形で残されているYCCの歴史的な石造エントランス部分で開催します。
「RED ROOM」は、アート・ラウンジであることに加え、YCCのこの建物が経験してきた横浜の歴史を、より身近に感じていただける機会として実施するものです。横浜の先人が残してくれたこの歴史的建造物に敬意を払いながら、今を生きる我々が、我々の時代感覚で、この建物を活用し、未来へと繋げていくことが、我々に与えられた義務とも感じて実施するものです。
しかしながら「RED ROOM」は、普段目にすることのない芸術に触れることのできる場として、また出会うことのない人々と出会える気軽な場として実施するものであり、堅苦しく、難しい会話をするための場ではありません。芸術に興味がある方でもない方でも、歴史に興味がある方でもない方でも、どなたでも気軽に楽しんでいただける場となることを目指しています。
二ヶ月に一度だけ、幻のように現れる「赤い部屋」へ、ふらっと、お気軽にお越しください。
YCC ヨコハマ創造都市センター
主催:YCC ヨコハマ創造都市センター(特定非営利活動法人 YCC)
後援:横浜市文化観光局
企画:長田哲征(YCC / offsociety inc.)
コーディネーション:長田哲征 / 住吉かほり/ 宇野好美(YCC)
ラウンジ・オペレーション:斎藤翼 / 園山佳世(café Omnibus)
RED ROOM : IMAGE SKETCH BY YCC
RED ROOM AREA
「RED ROOM」を形作る建物外観のライトアップ、そして、室内照明やアンティーク家具などから構成される赤い部屋そのものは、毎年横浜で開催されているスマートイルミネーションでの作品などで知られるアーティスト髙橋匡太・川口怜子が制作したアート作品です。「RED ROOM」は、単に眺めるだけの作品として存在しているのではなく、自身が「赤い部屋」という空間に入ることのできる体験型の作品であると同時に、パフォーマンスや音楽などの芸術が行われる、またお酒を飲みながら芸術や人々との会話を楽しめるなど、さまざまな活動のためのプラットフォームでもあります。
Artist's Website http://www.kyota.jp
髙橋匡太
1970年京都生まれ。1995年京都市芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動を行っている。東京駅100周年記念ライトアップ、京都・二条城、十和田市現代美術館、など大規模な建築物のライティングプロジェクトは、ダイナミックで造形的な映像と光の作品を創り出す。多くの人とともに作る「夢のたねプロジェクト」、「ひかりの実」、「ひかりの花畑」、「Glow with City Project」など大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がけている。1995年キリンコンテンポラリーアワード'95最優秀作品賞、2005年京都府美術工芸新鋭選抜展2005最優秀賞、五島記念文化賞美術新人賞、グッドデザインアワード2005 (環境デザイン部門)、2008年京都府文化賞奨励賞、2010年京都市芸術新人賞、DSA日本空間デザイン賞2015優秀賞、などを受賞。
川口怜子
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形工学専攻修士課程修了。2001年より美術家・髙橋匡太のアートワークに参加。現在、同作家の作品制作における空間設計・色彩設計・演出助手など照明に関わる部分を担当。ソロワークとして、「forest; snow」(金津創作の森10周年記念ライトアップ、2006年)、「Emitting Scratch 」(徳島LEDアートフェスティバル、2013年)を制作・発表。
アートワーク :髙橋 匡太+川口 怜子
マダム・レッド:フランソワ・アルデンテ
レッド・ガール:チャンジャ・セモリナ
時空を旅する音楽家: LaLa - 山中透
ドラマトゥルグ:出口 雨(デグチアメ)
コスチューム:南野 詩恵(Shie Minamino)
第1回目となる 「RED ROOM #1」は、2017年7月28日(金)・29日(土) 17:00~24:00に開催します。髙橋匡太+川口怜子による建物ライトアップ・「赤い部屋」のアートワーク、「マダム・レッド」と「レッド・ガール」の2名のドラァグ・クイーンによるパフォーマンス、時空を旅する音楽家:LaLa(山中透)による「RED ROOM」のために作曲された新曲およびDJプレイ、エッセイスト:出口雨によるドラマトゥルグなど、アート盛りだくさんのプログラムに加え、バーカウンターでは「RED ROOM」オリジナルのアルコール・ドリンク類(有料)を提供致します。また2017年7月28日(金)・29日(土) 19:00~19:30頃、YCCバルコニーにてドラァグ・クイーン「マダム・レッド」による蝶々夫人をテーマにしたパフォーマンスを予定しています。この日にしか見ることのできない「RED ROOM」に是非、お越しください。
日時:2017年7月28日(金)午後5時-午前0時
2017年7月29日(土)午後5時-午前0時(2日開催)
会場:YCC ヨコハマ創造都市センター 1929年石造エントランス(1階)
住所:〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1 YCC ヨコハマ創造都市センター
アクセス:みなとみらい線 馬車道駅1b出口すぐ/JR・市営地下鉄線 桜木町駅 徒歩5分、関内駅 徒歩7分
お問合せ:YCC ヨコハマ創造都市センター
・予約等は必要ありません。飲食店同様に通りがかかりの方もお入りいただけます。フラっとお越しください。
・チャージはありませんが、入場された方は、必ずドリンク1杯オーダーをお願いしております。
・ドリンク 1000円~(予定)。カクテル・ワイン・ビール・ソフトドリンクなど。フードはおつまみ(スナック等)のみとなります。
・ドラァグ・クイーン「マダム・レッド」「レッド・ガール」は、営業中は常にRED ROOM内にいる予定です。ただし、19時からの「バルコニーパフォーマンス」時は除く。
・第2回目の「RED ROOM #2」は2017年10月の開催を予定しています。
(Drag-Queen、Performer)
Photo:Kazuma Makino
1990年代半ば、姉マルゲリータ・アルデンテとともに“ブルーデーガールズ”でクラブデビュー。後にソロとなる。前衛色の濃いアンダーグラウンドなショーやメタル調のハードなステージングアクトから、いわゆるディーヴァ系の華やかな王道レビューまでそのスキルは幅広く、また、ジェンダーの枠にとらわれず男女両方の性を演じることができる、数少ないマルチパフォーマー。国内外の現代美術およびコンテンポラリーアートとの結び付きも強く、その方面でも精力的に活動している。横浜では、「スマートイルミネーション横浜2015」のたてもののおしばい「塔(クイーン)は歌う」で初舞台。現在、京都を拠点に、GODA企画[フランソワ・アルデンテの変身ワークショップ」や、来年1月の初演出作品など。美醜にとらわれず従来の型にはまらないそのメイクアップ技法、身長約190cmの美脚に一部の人々から熱い支持を得ている。
(Drag-Queen)
Photo:Kazuma Makino
2016年デビュー。アルデンテ家のあとを追う身長約2メートルの美女。未知数を最大限に秘めた大型新人(かもしれない)。コンテンポラリーアートの周辺では、アーティストを支える技術者、デザイナーとしても定評がある。
(DJ、作曲家、レコーディング・エンジニア、プロデューサー)
学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumb type」の立ち上げに参加。創世記のメンバーとして、音楽と音響を担当。1989年よりクラブイベント「DIAMONDS ARE FOREVER」をシモーヌ深雪、故グローリアスと共にプロデュース。大阪、東京、名古屋、札幌、博多、新潟、仙台、N.Y.、マドリード、シドニー、パリ、ベルリンなど、世界各地のクラブで開催する。様々な分野の人々とも積極的にコラボレーションを行い、また勢力的にワークショップもこなす。近年の主な音楽監督の履歴としては、アジアを代表する演出家オン・ケンセンのカンパニー「シアターワークス」を軸に、BuBu、Monochrome Circus、じゅんじゅんScience、MuDAなど、アートからダンス/パフォーマンスまで多岐に渡る。自身で立ち上げたfoil-recordsの作品として、CD+DVDアルバム「flo+out(2007年)」、舞台音楽のリミックス作品集「Sextant(2012年)」などがある。
(エッセイスト)
夏目漱石「夢十夜」や内田百間「東京物語」をこよなく愛している。そこにない空間や失われた時間に興味がある。過去のアーティスト活動から時をおいて、近年、文字によるクリエイションに目覚め、エッセイやパフォーマンス作品の脚本も手がけている。
YCC ヨコハマ創造都市センター
〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1
アクセス
■みなとみらい線 馬車道駅 1b出口
(野毛・桜木町口・アイランドタワー連絡口直結)
■JR・市営地下鉄線 桜木町駅 徒歩5分
■JR・市営地下鉄線 関内駅 徒歩7分
YCC ヨコハマ創造都市センター|
特定非営利活動法人 YCC
※本プログラムはYCC ヨコハマ創造都市センター
運営時に実施したものです
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